死神坊ちゃんと黒メイドのレコメンド
TUTAYAで5巻まで借りてきました。死神坊ちゃんと黒メイド。
サンデーうぇぶりでの連載作品ですね。
気に入りましたので物語の概略とオススメポイント書いていきます。
主人公である坊ちゃんは貴族家の長男です。
しかし幼少期のある日、魔女の呪いを受け「触れたものの命を奪う」という呪いを受けます。
時代は中世ヨーロッパをモデルにしているようで、魔女に関するものは疎まれます。
本邸から別邸に移されてしまった坊ちゃんは鬱ぎ込みますが、いまではメイドのアリスと執事のロブに支えられ3人である程度平和に暮らしています。
アリスは坊ちゃんの体質を知りながらもなんだか距離が近かったり、πの谷間を見せてくるなど逆セクハラを坊ちゃんに仕掛ける不思議な美女メイド(おっぱいが大きい)(重要)。
2人は愛し合っていますが坊ちゃんの呪いのせいで触れ合うことができません。
坊ちゃんは呪いを解き、家長となるよう命じられています。
しかし家長となっても身分の差があるアリスと結婚したいというほど彼の想いはまっすぐです。
素直でまっすぐな2人が呪いの制限を受けながらもどかしい距離感で繰り広げる新しいラブコメ。
だいたいこんなところでストーリー概略はよろしいかな。
アリスはただ雇われただけのメイドではなく、幼少期からの坊ちゃんとの関係があるのですがそれは4巻43話~45話の「むかしばなし1~3」でよくわかります。
呪いの制限を受けた恋愛、つまり身体的接触を制限された恋愛というテーマがキモですね。
身体的接触というと結局性的なことにつながるのですが、それが制限されているために彼らは素直で愛を言葉に出すことがふつうになっています。
普通のラブコメでは「思いを秘める」ことで進展しない関係性が描かれがちですが、互いが愛していることがわかっているにも関わらずその関係性が進展しないことがもどかしい。
呪いを受けているからこそ素直になり、2人の関係性に深み焙煎のコクが天元突破。
たとえ呪いを解いたとしても身分の差という問題も発生します。
そういった制限設定が主としてコメディ調でありながらも彼らの関係性・作品全体に深みを持たせていますね。
ロミオとジュリエットに呪いをつけて強化して平和補正でコメディ色つけたみたいな感じです(わからんわ)
これまでの経験上、個人的にラブコメは大きな目標があったほうが分かりやすくていいと感じているので解呪という大きな目標が設定されているのが高評価。
めちゃくちゃ好きなのが2巻28話の指切りのシーン。
「約束ね」と指切りをするのですが当然坊ちゃんとアリスは触れ合えないため互いに小指を宙に浮かせ指切りをします。
その指切りをすることにわざわざ説明が必要ない点に彼らがどれだけ長く深い時間を過ごしているかが表れています。
パンツを描いてしまわないのも評価高いです。五等分の花嫁同様、「見えちゃったら終わり」論者なのでしょうか。男は見えないところに無限の可能性を感じ無限の想像を引き立てることができるのです。見えてしまったら「こんなもんか」となってしまう。見えないからこそいい。でも紐パンツの紐は描くようです。
ラブコメにおけるパンツ論乳首論には作者のポリシーが見えて面白いですね。
基本ギャグ調ですが2人の関係性にしっかりと深みがある。大きな目的もありパンツが見えない。
ありがとう、いいラブコメです。(太田胃散)
やっと会えたMy ideal
君こそ=LOVE(コメ)※
※英語ではラブコメではなくromance comedy略してrom comと言うらしいですね。 韻踏んでてカッコいいのでぼくもロムコムって言おうかな。
【結論】
読もう。